ヨウ素は、体内で新陳代謝の調節・促進をおこなう甲状腺ホルモンの主要構成成分であり、人間の成長に必須の元素です。脂質、糖質、蛋白質の各代謝を促進させ体脂肪を燃焼するため、肥満を防ぐ働きもあります。
ヨウ素の1日の必要摂取量は成人で約150μg(わかめ2g)で、ヨウ素を豊富に含んでいる海藻類をよく食べる日本人は、欠乏することが少ないといわれています。
しかし、海産物に乏しい国や地域では、ヨウ素の摂取不足による甲状腺肥大や知能障害、発育不全等のヨード欠乏症が深刻な問題となっています。
ヨウ素の生産国である日本は、ヨード欠乏症に苦しんでいるモンゴル、ネパール、バングラデシュなどの国に支援を行っており、千葉県では平成9年から平成13年までの5年間、モンゴル国へヨード欠乏症対策としてヨウ素を供与してきました。
ヨウ素の世界生産量は年間21,600t(推定)で、そのうち日本が35%を占め、チリに次いで第2位の産出国です。日本国内ではそのほとんどが千葉県で生産されています。このように、ヨウ素は世界的には大きく偏在して生産されています。日本の生産量の80%以上は輸出され、資源小国の日本にとって世界に誇れる大変貴重な天然資源です。 |